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福田屋のはじまり

福田屋のはじまり

 福田屋について書かれた、最も詳しいものは、「今津葦海村 小史扣(補)第2号」という本です。これは、福田屋のすぐ近くにある住吉神社の宮司であった森田吉則氏が、神社の寄進帳や古文書などを通じて、旧今津村の歴史を調べられたものです。

 福田屋のある今津北浜の76番地は、享保から天保年間まで、組頭の「六太夫」が記録にあります。そして次に記録に出てくるのが、明治4年の止宿人調べです。

明治に入って「善三」が九一番地(水帳二一二番)から移る。(中略)明治四年四月の止宿人調べに「善三」とあるのは、既にこの番地に移ってからてある。 明治一一年に「福田善三」と名乗る。『福田屋』の始まりである。善三の死後その娘サダが、その後「福田はな」が継ぐ。

 このように、明治4年には宿屋として登録されているものの、明治11年が福田屋の始まりであると書かれています。この根拠については、森田氏の残したものを確認したいところです。ただ幾人かに伺ったところでは、「福田屋についての文書は、あまりないなぁ」というお答えが多いのです。明治になり、世の中が大きく移り変わる頃。幕末から賑わい始めた今津の様子が、逆に想像されます。